[from MTV THINK LOUD:eco with Honda blog]
サスティナブル&グリーン!<DesignTide2007報告
国立競技場をメイン会場に開催された
DesignTide 2007が昨日=11/4(日)に閉幕しました。
海外国内から、旬のデザイナー、メディアが集結した
本当に濃い内容で、相当盛り上がりました!
この時期には同時多発にさまざまなデザインイベントが行われるのですが、treasured trashも参加した、このTide Exhibitionが、横断的なレポート速報を担うCasa Brutusが選ぶベスト展示のNo.1に!
そして、やはり目を引いたのはやはりサスティナブル&グリーンな作品たち。
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まずは、われらがtreasured trashのブース。
先週の西レポートでもお伝えしましたが、
今年は「オフィスで楽しくエコ!」をテーマに、
オフィスから出るゴミを資源化して、
エコプロダクトに再生していくストーリーで、
再生素材よるプロダクトの試作を発表しました。
そして、これが今年の資源ポスト!
PETボトルのキャップと建築現場の木材ゴミからできている
再生合板=エコプライで本体を製作。
デザインは Limb Co,の福田晶子さん。
紙ゴミなど用に大きな引出しも。
CD-ROMや電池等も分別できるように、
大小の引出の組み合わせを自由に選べるようにして、
オリジナルの分別資源別のピクトステッカーもつくりました。
PETボトルを本体/キャップ/ラベルに分別できる入口付き。
今回、treasured trash初出場のVINTAは
保管、運搬時はフラットなシート状の組立式ゴミバコと
古紙を再生してつくられるペーパーモールドによる
デスクグッズを出展してくれました。
資源ポストの多様な資源ピクトや組立式ゴミバコのグラフィックは、
Donny Grafiks 山本和久さん。
そして、treasured trashが提唱する、
ゴミとの新しい付き合い方を象徴する合い言葉
「SEE YOU AGAIN!」の今年のメディアは、
PET繊維100%のフェルト状の素材でつくったキュートなコースター。
メイン会場に設けられたMARKETでも大人気でした。
MARKETには、もちろん、発売されたばかりの
新型分別ゴミバコ [Stay at Ladder]も並びました。
Think the Earth projectの水筒や資源ピクト絵本も!
訪れる人たちの関心の高さにはこちらも驚くほどでした。
再生(エコ)素材×チャーミングなデザイン、というジャンルは
本当に必要とされているのだなと実感。
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そして、キュレーションをサポートしたDesign Tideのオフィシャル企画展[Tide Think]にもグリーンなアーティストが集まりました。
グラウンドテーマは「PLAY=COMMUNICATION」
人をわくわくさせるインタラクティブな作品を集めたのですが、自然とサスティナブル系のデザインが多くなったのはうれしいことでした。
「楽しいエコ」というジャンルがどんどんパワフルになっている現象が
証明されたわけですから。
以前にもご紹介した、オフィスから出るカタログ等の古紙を
集めて固め、「木」に戻し、それを彫刻してアートワークを製作する
ハナ・ロブリーの作品群。
使い終わった洗剤等のプラスティック容器を花びらや蝶の形に切り抜いて、南アフリカの伝統工芸の手法で針金細工でつないだ美しい照明作品を会場内でデモ製作もしてくれたヒース・ナッシュ。
彼は、本当に真摯かつチャーミングな人柄で、
こうしたソーシャルクリエイティブな視点と
高い創造性を複眼的に備えたアーティストが
今後もっともっと出現してくるのだろうな、と
何とも頼もしい確信を与えてくれました。
そして、treasured trashも注目している、
デザイン×植物・農業系ジャンル(?)に属する
ユニークなグリーン・プロジェクト[Vintage Plant]。
中古植物のクリエイティブ物流を「作品」として活動する
北欧のデザインユニットByggstudioのプロジェクトです。
http://www.vintageplant.net/
http://www.norway.or.jp/news_events/2007/vintage+plant.htm
http://www.graf-d3.com/gm/vintage_plant/index.html
最後に、スイスのデザインユニットFULGROによる作品、
[WATERNETWORKS - DROPS]を紹介します。
植物や傘を伝う水滴を集めて植木鉢の植物たちに還元する
プロダクトをグラフィカルにデザイン。
その仕組みを解説するイラストが本当にかわいい。
やはり、モノとそれを伝えるビジュアルコミュニケーションは
どちらが欠けても成立しないのだなと再度納得。
treasured trashが始動したのは、昨年(2006年)ですが、
やはり今年は「サスティナブル×デザイン」をテーマとする企画が
どんどん出現しています。
毎年9月、11月の東京のデザインフェスに先駆けて行われる
ロンドンのデザインフェス100%Designでも
[trash luxe]展が注目を集めていました。
そして、私たちtreasured trashも11月下旬から、
シンガポールデザインフェスで開催される、
ウィットの効いたサスティナブルデザインの企画展
[utterubbish]に招聘されました!
前出のハナ・ロブリーやヒース・ナッシュも
treasured trashブースで紹介する予定です。
DesignTideでもいっしょだった、現在世界的に注目を集める
インテリア/ヴィジュアルデザイナー、マルティ・ギセや
ファッションのマルタン・マンジェラなども
並列にキュレーションされる興味深いエキシビションで、
私たちもとても楽しみにしています。
[fumiko ikeda@treasured trash project/gift_]