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04/24/2007
  Diary


[from MTV THINK LOUD:eco with Honda blog]
ゴミバコの新しいカタチ、資源ポスト!

私たちが '地球のためにデザインができること'をテーマに一番最初に着手したいと思ったのは「分別ゴミバコ」でした。それも、どちらかというとパブリックな場所の。

最近はイベントでもキャンプでもゴミは持ち帰るのが当然になってきましたし、テロ対策もあってか、街なかからどんどんゴミバコが減っていますよね。とはいえ、そもそも、何のために分別ゴミバコが存在しているかと言えば、雑多なポイ捨てを無為に受け止めるためのものでなく、きちんと資源ごとに区別して集めることで、リサイクルを推進しよう! というもののはず。

街のなかで積極的に資源を集める方がよいのでは..という素朴な疑問から、街なかのゴミバコを何とかしてみよう! というブレストがスタートしたのでした。

よくあるのは、とにかく同じかたちで、燃える/燃えない/ビン・缶、表示があるだけ、というもの。
なるべく目立たないストイックな形で3つくらい並んでいるという。

それはそれでひとつの完成形だと思うのですが、もっと積極的にどうしても、このハコの前に立つとひとりでにゴミを分別してしまうくらいの誘導パワーのあるものを考えようよ、ということで、かねてより、頭からひねり出すのではなくて、感覚的にするっと形を生み出す人だなあと思っていた福田晶子さん(Limb co,)というインテリアデザイナーに協力を頼みました。

彼女いわく、「地球から預かったものが一時的に集まるところ。その形態自体が有機的で自然の一部であるかのような立体をイメージしてみた。ある種のモニュメントや彫刻みたいにある種の圧倒的な存在感のあるものがいきなり街頭にある感じ」ということで、出てきたのがこんな形。

卵のような種子のような何かとてもプリミティブで柔らかい形。そして、不思議な形の穴が3つ。

実は、吸引力のあるチャーミングな形状の前に私たちが考えていたのは分別専用の「ポスト」みたいなもの。資源ごとに集荷してリサイクルしてくれる人たちにポンと届けられるような仕組みでした。だから、同じ形で同じ開口のハコではなくて、「それ」しか受け入れない入口を持つ選別ポストをつくってみたのです。

そして、この初のコンセプトモデルになった資源ポストは「ペットボトル専用」。
丸い大きな穴にはペットボトルの本体だけを、丸い小さな穴にはキャップだけを、スリットには外装フィルムだけを捨てざるを得ないハコにして、さらにそのそれぞれの資源の入口(穴)に、言葉が通じなくても伝わる絵文字=ピクトグラムで最小限かつ最大限のコミュニケーションデザインを施しました。これは、情報をピクトグラムとして視覚化することを突き詰めている気鋭のグラフィックデザイナー山本和久さん(Donny Grafiks)によるもの。

かくして、treasured trash projectの第一号資源ポスト(ペットボトル用)が誕生。
まだまだこれはコンセプトモデルで、機能や素材を詰めて行くのはこれからなのですが、既にけっこう人気者で、昨秋のtreasured trash初の企画展でのシンボリックな、オフィシャル作品として原宿(DesignTide06)→日本橋(CET06)を巡回した後、年末のビッグサイトのエコプロダクツ会場やこのMTV THINK LOUD: eco with Hondaのイベント会場などに、ちょこんとお目見えしていました。このヒトがほんとにストリートやオフィス等で活躍できるよう一歩ずつ打合せを重ねる日々が今もひたひたと続いています。

[fumiko ikeda@treasured trash project/gift_]

04/16/2007
  Diary


[from MTV THINK LOUD:eco with Honda blog]
捨てたくならない!?魔法のペットボトル

こんにちは!treasured trash projectの西です。
ペットボトルって気がつくとすごい量のゴミになっていて、なんとかならないものかと日々悩み中なのですが…
今日は私の中で今イチオシの、南米生まれの魔法のペットボトルを紹介します!

アルゼンチンのデザイナーの方が考えたペットボトルなんですが、レゴブロックみたいな形をしていて、飲み終わった後、自由にドッキングさせて遊ぶことができるんです!なので、子供はおもちゃにして遊ぶし、大人はちょっとしたベンチを作ったり、小屋を作ったり。写真みたいにボードを作って、ぷかぷかプールに浮いちゃったり!(なんかラテンのノリ!(笑))

キャップの種類もいろいろと用意されていて、プッシュ型があったりフリップ型があったり、飲み物だけじゃなくて、例えばシャンプーを入れ替えて使ったりなど、いろいろな使い方が出来るんです!

楽しいし便利だからみんな捨てないで繰り返し使う。絶対に捨てないってことはないだろうけど、捨てるときも愛着があるから、ちゃんと丁寧に洗って、分別して捨てたくなるんじゃないでしょうか!

ちょっとしたアイディアでその物がゴミにならなかったり、使う人の気分を変えられたり、また結果としてそれが少しでも環境にいいことになっているとしたら、これぞ「デザイン×エコ」のハッピーな形!だと思います。

ということで、今treasured trashでは、発案者の方とコンタクトを取りつつ、この魔法のペットボトルをなんとか日本に持って来れないかと画策中です。ぜひいい形で世に広められたらと思うので、みなさんよろしくお願いします。

[Hiromi Nishi@treasured trash project/ASYL]

04/09/2007
  Diary


[from MTV THINK LOUD:eco with Honda blog]
タカラモノニナッタゴミ

'地球のためにデザインができること'をテーマに動き出したデザイナーたちのプラットフォーム=treasured trash projectの池田史子です。#1で登場した西ひろみさんと、2人を中心に動き出した私たちの小さな課外活動、treasured trash。これから交替でこのブログでささやかながらも自分たちが着手できたこと、出会えた人やモノのことなどをお話していこうと思っています。

そもそも、私たちは環境活動を熱心に行っているNPOに所属していたとか、ずっと環境問題の研究に携ってきた経験がある、というようないわゆるエコ・プロフェッショナルではありません。何を隠そう相当のエコ初心者。それぞれ、日々いわゆるデザインの仕事に携わりつつも、デザインやアートのいろいろなジャンルを超えたクリエーターとデザインプロジェクトを企画制作することにとても興味があって、この「treasured trash=タカラモノニナッタゴミ」も意気投合して企画したデザイン展で、テーマをたまたま「ゴミ」にした、という感覚で始まりました。

が、おそらく偶然にではなく、必然的に何かが動きだしてしまったんだな、ということはじわっと確信をもって感じていて、参加してくれているデザイナーの一人、ENLIGHTENMENTのヒロ杉山さんがこの企画展のコンセプトブックで、この企画の話を聞くまで正直言って、ゴミ問題のことなんて考えたこともなかったけど、頭で難しく考えるより、もう自分たちの体が本能的にこういうことに反応して行くタイミングなんだろう、というような内容のコメントをぽろりと投げてくれているのですが、まさにそんな感じ。

これは、ある日突然に、でもけっこう圧倒的に動き始めた不思議な衝動で、たとえは悪いのですが、花粉症のような。たぶん「それ」に反応する何かは、ずっと体内に潜伏していて、それが自然に溢れ出て来る日を待っていたのではないかな、と。そして、何よりも地球そのものが、現在に対して「それ」を圧倒的なパワーで気づかせようとがんばってるんじゃないかと思ったりします。私たちがタカラモノニスルのは単なるゴミじゃなくて、今まで意識しないで人類がその恩恵に預かってきたその「地球」そのものなのかもしれないなと。

とはいえ、日々自分の手でなし得ることはとてもささやかで、レジ袋無敗の日もまだ4月は1日だけという哀しさ。

これはレジ袋を用意しているお店のスタッフとの密やかな戦いで、スタッフの方がレジ袋を取り出す前にすかさず「レジ袋はいりません、これに入れてください!」と宣言し、マイエコバッグをきりりとお渡しする、というセルフキャンペーンなんですが、強化月間と自分で勝手に決めた4月に入ったとたんインフルエンザにやられてしまい、この1週間は熱でぼうっとした私を尻目にさくさくとレジ袋に詰め始めてしまわれるスタッフに負けてしまう日が..。

インフルエンザにかかって朦朧としていようとも、たまたま言葉の通じない相手であろうとも、瞬時に「NO レジ袋!」宣言が伝えられる方法はないものかとチーム内で密談してみたりしています。その解決グッズが日の目を見たらぜひここでご紹介したいと思います。レジ袋1枚の拒絶なんて相当小さな行為ですが、地球をタカラモノニスル種子であることを信じつつ迅速有能な店員さんに小さく戦を挑んでいる今日このごろです。

[fumiko ikeda@treasured trash project/gift_]


●文中に出て来るtreasured trashのコンセプトブックに興味のある方は
 info@treasured-trash.orgへ!

04/06/2007
  Diary


[from MTV THINK LOUD:eco with Honda blog]
デザインが地球のために出来ること

はじめまして!treasured trash projectの西ひろみです!
treasured trash projectは、"サスティナブルな地球のために、デザインが出来ること”をテーマに、去年の秋にスタートしたデザイン・プロジェクトです。

グラフィックデザインがベースの私@ASYLと、スペースデザイン/インテリアデザインをベースとする池田史子さん@gift_の2人が中心となり、周囲のデザイナーたちを巻き込みつつ、日々「エコってデザインの力でもっと楽しく、カッコ良くできるよね!そしたらもっと自然にエコできるようになるかも。とにかく自分たちがやれることからやってみよう!」という思いで活動しています。

例えば、身近なところでは、毎日持ち歩きたくなるような水筒やショッピングバッグをデザインしたり、はたまた、ちゃんとみんなが分別してゴミを捨てたくなるようなゴミ箱や、それを誘導するピクトグラムのサインを作ったり。

去年の秋には、原宿・青山などを中心に開催されたDesignTideというデザインイベントで、「treasured trash=タカラモノニナッタゴミ」という初の企画展を行ったんですが、グラフィック、広告、プロダクト、インテリア、スペース、WEB、映像など、あらゆるジャンルのデザイナーが参加し、エコをテーマにした作品を思い思いに発表しました。すぐに使えるエコグッズから廃材を使ったアート作品、ゴミ箱ならぬ、「資源ポスト」(ゴミはすべて「資源=タカラモノ」である。捨てるのではなく、一旦預ける場所なので「ポスト」と呼ぼう!)など。

日々モノを産み出し、世に送り出しているデザイナーこそ、ちゃんと環境のことを考えなければっ! ということで、皆それぞれに思いがあるので、ぜひ少しずつ紹介できたらと思います!

これから毎週、デザインの切り口から、エコについてあれこれ考えてみたいと思います。そして、もっともっとみんなが楽しく、自然に、カッコ良くエコできる世の中になったら!

みなさん、ぜひよろしくお願いします!

[Hiromi Nishi@treasured trash project/ASYL]